2023年5月22日月曜日

"Growing Fainter"

 


 CDが売り切れて読める場所がなくなってしまっていた『Growing Fainter』の歌詞を載せます。このアルバムに入っている「すべての街」「氷が溶ける音」「地平線を抱きしめて」「景色」はんミィバンドの頃からずっとやっている曲です。代表曲と言ってもいいと思います。

1.すべての街
氷を拾ったあの夜から私は一歩も動けない
すべての街が私を通り過ぎた
それでも冬を待ち続けた

2.氷が溶ける音
通り過ぎた駅 通り過ぎた点
私はそんなことばかり考えてる
乗り過ごした電車 触れなかった線
私はどこかにいたのだろうか?

帰り道 誰か(あなた)にも氷が溶ける音が聞こえて
溺れないようにあの山のてっぺんで会えたらいいのに

3.水
私の歌を聴いていた男が今どこかへ行ってしまった
きっと帰った 水を飲むために
魚にされた私はそこでまだ歌を歌ってた
硬い蛇口のように飽きた日記のように

4.Irised
私の家から私が現れて白目を剥いたまま人生を愛してる
歪んだ形のゲートをくぐったら
今では自然にまっすぐに見える

5.Fainter
悲しい歌を歌った後に 変な笛が吹きたくなるように
何かが今遠くへ行ってしまった
テレパシーを躱しながら

波が海に変わっていく

何かが今変わっていく
蜃気楼が身体を映し出す
そして私は遠くへ行ってしまった
洗濯物を残したまま

波が海に変わっていく

6.放火
あなたの名前が私の身体を消した
それからテーマパークのように何も見えなくなった
「ずっと消えない火を」

7.(Estranged) Scenes
2016年 今景色はありあまって
蜃気楼切り取って飾ってる
2016年 今身体はありあまって
求めてるこの体がなじむ景色を
すべては蜃気楼だ
この身体は蜃気楼だ

8.地平線を抱きしめて
昨日 あなたが電車の中で見つけた
あの名前が私の身体を消していく
昨日 あなたが愛してたあの手すりは
今 私のすぐそばで眠っている

まだ見えないのか
これは蜃気楼だ
今 少しずつ変わっていく
そして私の身体は見えなくなっていく
また約束を守ってしまった

今 私の部屋の鍵を拾っても
もう今更 帰り道をわすれてる
テレビの音 窓の隙間から聞こえて
思い出すように 私の身体は消えていく

まだ気付かないのか
これは蜃気楼だ
今 少しずつ変わっていく
そしてあなたの身体が消えてしまったら
もう約束をする意味もないだろう

9.景色
水たまり 飛び越えて
スカートが風に舞う
ありあまる景色の中
いつのまにか消えていく

君の服を汚しても
いつの間にか着替えてる
そして君は気付かない
景色の中 消えていく

そして何もやることがなくなってしまった

10.Take Me from the Moon
月に座って考えていた
次に何を言えばいいか
だけどお前はいつも知っている
私より先に
月にたどり着けば
死ぬまで無事に何かを考えられると思っていたのに
お前はいつも知っている
私より先に

街頭に照らされることに慣れている
それだけでこの町で何もかも手に入ると思っていた